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通勤電車で確実に座る裏技 |
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朝の通勤電車の狙い目は、学生とオバサン 「仕事よりも、行き帰りの通勤のほうが体力を使いますね。」 長距離通勤をしている人は、だれもがそう口をそろえます。 ラッシュアワーのギュウギュウ詰めの電車内は、まさに地獄絵図です。 無数の男女が不自然な体勢で苦しそうに絡み合い、足っている足の置き場さえままなりません。 そんな中で、羨望の的となるのが「座る」という栄光をつかみとった人々です。 口をぽっかり開けて、幸せそうに居眠りなんかしている姿を見るに付け、「今度は絶対に座ってみせる!」と闘争心が掻き立てられずにはいられません。 どうにかして、通勤電車で確実に座席を獲得するコツはないものでしょうか。 電車で座るコツのプロは誰でしょう。 それはやはり、日々、長距離通勤をしている会社員です。 埼玉県から都心へ1時間ほどかけて通勤をしているMさん(20代後半、女性)に、長年の経験からあみ出された、座席をゲットするノウハウを聞いてみました。 「朝の通勤電車は、始発駅じゃないかぎりめったに座れないですね。だから、学生やオバサンなど早めに降りそうな人に狙いをつけて、目の前にたつようにしています。」 電車を利用している学生や主婦は、近隣の学校やパートへ行く場合が多く、サラリーマンよりは、比較的早く降りる可能性が高いそうです。 「通勤電車で座りたい!」という切実な声に応えて、3月には 通勤電車で座る技術! (万大著、かんき出版)という本まで発売されました。 実用的なものから飛び道具まで、電車で座るための具体的な知恵やノウハウがぎっしり紹介されていて、長距離通勤者の厚い支持を受けています。 この本に書かれているコツの中で、Mさんも日頃から実践し、「かなり有効」と実感しているのが「シートの端っこを狙え!」という作戦です。 隅っこの席は、人気が高く常に埋まっている印象がありますが、真ん中に近い席から徐々に隅っこに移動してきて「そろそろ降りる確立」も高いです。 そんあチャンスを狙うには、隅っこの席の前にたっている必要があります。 ただし、同じ隅っこの席の前でも、ドア寄りに立っていると、立ち上がった人が出口に向かうときに通り道を空けなければならないなど、一瞬、動きが止まってしまいます。 その間に、隣に立っていた人に座られてしまったら、悔やんでも悔やみ切れません。やや内側寄りに立って、動き出すタイミングを逃さないようにしましょう。 逆に、絶対に降りなそうな乗客はどんな人だろうか。 「爆睡している人は、ほほ降りないですね。本は、文庫にせよ、分厚いハードカバーにせよ、持ってきているという時点で、ある程度長く乗る覚悟がある感じです。会社の資料を見ている人も、都心まで乗り続けると判断して、ターゲットから外します。」 ただ、いかにも会社員らしい人は、都心へ乗り入れている地下鉄乗り換え駅で降りるケースも多いです。 そういった駅が近い時は、会社員に的を絞るのも正しい作戦です。 「もうすぐ降りる人は、キョロキョロしたり荷物を整えたり、必ずヒントになるアクションを起こします。でも、お化粧をずっとし続けているような人は、まず終点まで降りないですね。」 電車内でのお化粧は、近今バッシングが激しいです。 人目に負けない強い意志は、電車の座席にしがみつこうという強い意志にも通じるのだろうか。 座れたら座れたで、むしろ気疲れしてしまう一面も いくら多彩なノウハウを駆使しても、常に座れるほど通勤電車は甘くはないです。 健闘むなしく座れなかった日の長い時間を、Mさんはどのように過ごしているのでしょう。 「普通に音楽を聴いたり、空間にゆとりがあれば、ゆっくり本を読んだりしています。家で読む気がしないような英会話の本などは、電車で読むと進みがいいんです。」 たしかに、試験勉強も電車の中だと妙に効率がよかった気がします。 「あと、立っていることを有効利用するようにしています。背筋を伸ばして、吊り革に掴まって二の腕とお尻に力を入れると、ちょっとしたエクササイズになりますよ。」 立っていることを前向きに楽しむことも、長距離通勤を乗り切るノウハウといえるかもしれません。 そうは言っても、座れた時の喜びは大きいはずです。 「朝の電車で座れると睡眠時間の補充も出来ますし、1日のスタートですから『今日はラッキーな日かも』と思えます。占いみたいなものですね。でも、立っている人の苦労もよくわかるので、座るとむしろ周囲の目が気になって、気疲れする一面もあるんですよね。もちろん、自分より疲れていそうな人や、具合が悪そうな人には迷わず席を譲りますよ。」 通勤電車は弱肉強食の仁義なき席取り合戦の場かと思いきや、毎日同じ電車に乗り合わせ、同じ苦しみを味わっていることで、不思議な連帯感が生まれるようです。 「人肌が恋しい季節は、満員電車も心地いいですよ。」 おそらく、長距離電車で100%完璧に座るコツやノウハウは存在しないでしょう。 しかし、通勤電車内を毎日くまなく観察し、途中下車する乗客に目星をつけるなど、テクニックに磨きをかけていけば、座れる可能性は格段に高くなるはずです。 でも、座る目的が「疲れないため」であるならば、ギスギスしがちな満員の電車内を自己鍛錬の場としてしまう方法もありそうです。 余裕たっぷりの自分に酔いしれることができれば、立ちっぱなしの長距離通勤も、また楽しいものです。 通勤電車で座る技術! |
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